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大人数の前で話すのが苦手な皆様へ  「1対1の語りかけ」のすすめ

2017/05/15

トークレスキューの高木です。
この「伝え方コラム」では人前の話を控えた方向けの記事を掲載しています。

今日のテーマは「大人数対策」

大人数の前で話すことを苦手とする方は多いようです。

式典、発表、プレゼン、朝礼、セミナー、…
宴会のスピーチすらも大人数を前にしたスピーチといえますよね。

状況としては…
視線が一気に集まる、照明も当たる、カメラも向く、…
マイクを通じて自分の声が会場に響く…

すると、手足が震える、嫌な汗をかく、顔が紅潮する…
そんなご経験はないでしょうか?

実はアナウンサーの私も、大人数の前での極度の緊張を
幾度となく経験しています。

私はラジオ局のアナウンサー時代に
1万人近くの前でのインタビューを経験したことがあります。

それは高校野球の優勝選手インタビューの仕事でした。



地区大会決勝の後、甲子園出場が決まった選手に
報道陣代表としてインタビューをするのです。

球場の大観衆の視線が一気に寄せられる…
報道陣も一斉にカメラを向ける…
自分の声がマイクを通じて球場全体に響く…という状況でした。

かろうじてインタビューの務めは果たせたのですが、
極度の緊張と、普段とは違う異様な動揺を経験しました。

そんな私に大きなヒントになったのが、別の取材で訪問した
ある高校の合唱部の顧問の先生のお言葉でした。

その合唱部の先生は生徒にこう教えていたのです。

「いいかい、客席の一番後ろの席で腕組みをしている、
 一番むすっとしたおじさんを、あなたたちの歌で笑顔にするんだよ」





私は、「あ、これだ!」と気づきました。


「大人数の会場でも、1対1で語りかければよい」ということです。


「会場の100人」対「皆様1人」では明らかに皆様が不利です。

ですが皆さんを圧倒する「会場の100人」は、実は
「それぞれの人生がある1人1人の集まり」なのです。

だから一人一人に語りかければよいのです。

合唱部の先生も、会場に1000人集まろうが、
「それぞれの思いで合唱を聞きに来た一人一人の存在」ということを
わかりやすく教えていらっしゃったのでしょう。

もしかしたら「腕組みをするおじさん」の心情までも考えて
生徒指導をされていたのかもしれません。

私もこの一言を聞いてから意識が変わりました。

大人数の会場でも、視線が無数にあろうと
「1対1の状況」をできるだけ意識するようにしたのです。

スポーツのインタビュー時は「大観衆」に意識を向けるのでなく、
「1人の選手」が答えやすい言葉を向けるように意識しました。

高校野球実況の際も、ラジオの向こうの「不特定多数」ももちろん大切ですが、
実況練習時にいつも差し入れのお菓子をくれる
「1人の熱心な野球ファンのおっちゃん」を意識するようにしたのです。

すると、どうなったか…

アナウンスの面でもメンタルの面でも「ブレ」が激減したのです。

「たった1人」を意識して伝えることで、
「大勢の人に伝わる言葉」となったのかもしれません。

スピーチや発表の「大人数対策」でお困りの皆さん、
どうぞ会場の人数や視線に惑わされないでください。

実は「1対1がいっぱいあるだけ」と考えて、
メッセージを伝えるべき「1人の相手だけ」を
意識されることをおすすめします。

ちなみにこれは「ペルソナマーケティング」
(=想定顧客1人を熟慮して商品開発する手法)という
マーケティングの手法にも通じると思われます。

今回のコラムも人前で話す皆様の安心材料になれば幸いです。

トークレスキューでは志ある皆様を心から応援します。
次回のコラムもどうぞお楽しみに!(講師・高木)


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