• トップ
  • ブログ
  • スピーチのミス… 気持ちを立て直すには? 「定時の声出し」のすすめ(2)

スピーチのミス… 気持ちを立て直すには? 「定時の声出し」のすすめ(2)

2017/05/29

トークレスキューの高木です。
この「伝え方コラム」では人前の話を控えた方向けの記事を掲載しています。

前回に続き「気持ちの立て直し」の話です





前回の記事はこちら


私はラジオ局のアナウンサー時代、ニュース担当の曜日に
1日5-6回程度の定時ニュースを担当していました。

これは1-2時間程度の間隔でニュースを読む仕事です。

ニュースはリアルタイムで内容が変化します。
現場では放送直前にニュースの内容変更となることもしばしば。

「初見」(しょけん=下読みなしの状態)に近い状態で
ニュース原稿を読むケースも決して珍しくありません。

初見の状況でもとちりなどのミスは生じやすいのですが、
入念に準備していてもミスが生じることがあります。

アナウンサーのミスはそのまま
「視聴者やリスナーに届くミス」となってしまいます。








アナウンサーとしてミスをした後は気分が乱れます。

「とちった言葉が、各地に届いてしまった…」と思う時もあれば、
「あんなに準備をしたのに!」と悔しく思うこともあります。


ですが1時間後には次のニュースの本番の時間。

たとえ気分が下がっても、心的な動揺が続いていても
プロとして平静を装う必要がありました。

平静を装いながら、ニュースとニュースの間の時間を
調整時間として使います。

・反省すべくところは反省 
・全体の仕事の流れを確認 
・次のニュース原稿を読む準備へ…

などと休む間もないまま、次の準備をすることになります。


当然のことですが、私の心の回復度合いが万全であっても、
逆に不十分であっても、

「次の定時ニュースでマイクの前へ」

というのは、動かせない決まり事です。


きつく感じることもあるニュースアナのタイムスケジュール。
ですが、今思うと

「決まった時間に声を出す」

というこの動きは「心的回復策」としても非常にすぐれ、
「スキルアップ」の面でもかなり効果があったと感じています。

なぜかというと…

・時間的制限 = 「心を乱せる時間」すら決定済み
・心的回復の必要性 = トーンの乱れはプロ失格
・自力回復の可能性 = 自力次第で次の機会で取り返せる場面

など、複合的な要素があったからです。

私自身の経験ですが、ニュースの読みでミスをした後に、
次の1時間後のニュースを淡々と読み終えた後は

「心がへこんでいたけれど、何とかできた…」
「思ったよりもうまくできたかもしれない…。」
「先程のミスを少しは取り返せたかも…」

などと、「心的コンディションの回復」を実感しました。






個人的な感想ですが、

「声を出す、それも決まった時間にしっかり話す」

という行為自体が、「リセットボタン」となり、
頭の中のマイナス思考の連鎖を止めたのだと思います。

そう考えると、

「声を出す時間を定時化する」いうことは、
「気持ちの立て直し」の面での「保険」とも言えるかもしれません。

「落ち込んでも、また次」という流れになるからです。

「定時に声に出す」というニュースアナの一連の流れ、
ぜひ皆様のスピーチや発表の場面でもヒントになさってください。

スピーチ時の「気持ちの立て直し」については
次回のコラムでも取り上げます、
 

トークレスキューでは志ある皆様を心から応援します。
次回のコラムもどうぞお楽しみに!(講師・高木)

伝え方コラム一覧はこちら
セミナー・レッスン情報はこちらへ