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急なスピーチの対処法 「書いて声に出す」ことのすすめ(2)

2017/07/17

トークレスキューの高木です。
この「伝え方コラム」では人前での話に関する記事を掲載しています。

今回は「急なスピーチの対処法」の続きです。




前回のコラムはこちら

私はラジオ局のアナウンサーでしたが、
実はフリートークが大の苦手でした。

さまざまな資料を集めるのは好きで、
伝えたい話題はいくつも頭に浮かぶのですが
いざ本番のフリートークとなると、話がまとまらず、
緊張も重なり、不出来なフリートークで終わる、
ということが何度もあったのです。

「ぶっつけ本番」の感じが私には合いませんでした。

――――――――――――――――――――――――

一方で私はニュース原稿を読むのは得意でした。

書かれた文字を丁寧に読み上げることは
私のアナウンスのスタイルに合っていたのです。

原稿があることで、心的な余裕が生じ、
ニュースの後のひとことコメントなどのときも
スムーズに対応できたのです。

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そこで私がとった対策は…

「たった1分のあいさつやフリートークでも、
 話す言葉のメモ書きをする」という作業でした。

これは効果がありました。
「書かれていないことを話す」という不安が
「メモを読めば良い」という安心感に変わったのです。

自分にとっての「ぶっつけ本番」を回避して
話す内容の質を上げる、という方策でした。

――――――――――――――――――――――――

実はこの対応策は、放送の現場では不評でした。

「アナウンサーたるもの、
 フリートークでメモを読んではいけない」

という不文律があったからです。

「プロならば、メモ無しで話せることは当然」
という場の空気もありました。


私は迷いました。

「メモを見ずに自由自在に話せれば、格好がつく…」
「原稿を見ないことで、トラブル対応の力もつく…」

そんな考えが交錯する中、私は熟慮の末、

「自分の力を最大化することが重要」
「不格好でもメモを書いて、事前に声を出すべき」

と判断しました。

「たった1分の挨拶でもなりふり構わずメモを書く」
「そのメモを一度声に出して、フリートーク調で読む」

というスタイルを固めたのは40代に入ってからでした。

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この方法は放送現場以外でも活用しました。

「発言チャンスがありそうだな…」という時には、
話す項目を箇条書きで「書き出して」、
一度「つぶやく=声に出す」という流れを重ねたのです。

その結果どうなったか?
会議などの発言の場で相乗効果が生じたのです。

書いた発言内容を一度つぶやいてから発言するので、

「発言が的確ですね」

などと予想外の評価をいただく機会が増えたのです。

私は「不安だから書いただけですよ」と思いつつも
「書いて、声を出す」とのスタイルが、
自分に合っている、と再認識できたのです。

「書いて、声に出す」という過程は
「言葉の編集」と「音声表現」の確認となり、
私の心の支えとなったのです。

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皆様へのご提案です。

たった30秒の挨拶やスピーチでも、不安を感じたら、
どうぞためらわずに「書く」という作業を行って下さい。

話す言葉を文字にすることで、
思考の整理や編集の効果があります。

そして書いた言葉を
「声に出す」というアクションを重ねましょう。

声を出しづらい場なら、小声のつぶやきでも大丈夫。
つぶやきも「音声表現」のリハーサルなのです。

「書くこと+声に出すこと」の反復練習は
人前の話の苦手意識を減らすはずです。

急なスピーチの際こそ安心材料を作るつもりで、
「書いて、声に出す」という流れを意識してくださいね。

トークレスキューでは志ある皆様を心から応援します。

次回のコラムもどうぞお楽しみに!(講師・高木)


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