論理と情熱の話 話す際の「も」の発想

2018/01/03

スピーチ講座トークレスキューの高木です。
「伝え方コラム」では人前の話に関する記事などを掲載しています。

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きょうのテーマは「論理と情熱」



この講座に来てくださる方とお話しをすると、
「他の話し方の講座に通ったことがある」という方も多いようです。

そんな皆様に「効果はいかがでしたか?」と伺うと、
「ノウハウは得られたし、効果はあったけれど…なんとなく消化不良だった」
との感想がちらちらと出てくるのです。

他の話し方講座を否定するつもりは一切ありません。ですが私は、
「インスタントなノウハウだけの話し方指導なのでは?」
「即効性を求めるあまり本質的な要素が抜けているのでは?」
との印象も抱いてしまいいます。

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人前でしっかり話すにはある種のテクニックも大事です。

私も講座ではアナウンスの技法を多数お教えしていますし、
実際にテクニックでカバーできる場面は多々あります。

ですが、テクニックに頼るだけでは話す内容が浅薄なものとなり、
相手の心に響かない話し方となります。

かといって気合や情熱でどうにかする、というのも不十分。

放送現場では、気合で乗り切れ、とか、もっとしっかりやれ、などの
精神論や情熱性を尊重する風潮がありますが、
情熱だけではどうにもならない状況も無数にありますよね。

これは「論理と情熱のどちらが大事か」という話ではありません。

「どちらも大事」という両論併記の「も」の発想こそが
実は本質的な発想なのかと私は考えます。

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具体例を一つ挙げましょう。ニュースとスポーツ実況の比較です。

私はラジオの現場で報道やスポーツのアナウンサー業務を18年半経験しましたが
ニュースを読むときは「論理的な話し方」の要素が多分に求められます。

ニュース読みの際はアナウンスの教本に沿った丁寧な読みが求められ、
アクセント辞典などでの確認も怠りません。
感情を封じたクールな話し方は中立性につながり論理的な印象を与え
ニュースの信頼度を高める要素にもなります。

一方スポーツ実況の際は「情熱的な話し方」が多用されます。
スポーツ実況でもアナウンスの技法が多々使用されますが、
ファインプレーや試合の流れが決まるシーンでは一気に熱をこめて声を張り上げます。

リアルタイムで選手たちのプレーを言葉に置き換え、喜びや感動を
多くの皆様と共有するには「情熱の要素」が不可欠なのです。

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論理的な説明「も」使う。

情熱的な話し方「も」使う。

この両方の要素を場に応じて使えるようになることが、
説明や発表の力を高める要素になると思われます。

皆様のヒントになれば幸いです。次回コラムもどうぞお楽しみに!

(講師:高木)

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